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2006.05.13

読み終えた信長の棺

つい先ほど読み終えた。

さて、この本は結構の話題を呼んだ本らしい。なるほどと、読んでみてその意味を得たりといった具合。Laylackのように頻繁に活字を目に入れない人にとっては、読みやすく引き込みやすい文章だった。

率直に、そこそこおもしろかった。う~ん、実に稚拙な感想で申し訳ない。しかし、おもしろかったに違いないのだ。ありがちと言おうか、今までも題材にされてきた有名な局面を独自の切り口で書いている。物書きである太田牛一からの視点で語られる点は、新鮮みがあり興味がわく。誰もが知っている、御屋形様に、内府様、太閤様の三角形の内に位置するところからの物語。付けられた題名も「さて、手に取ってみようか」と思わせる、実にわかりやすい直接訴えかける命名だ。

Laylackはこれを頂いた。よって、書店にて実際に陳列平積みされているものを見ていないが、ほんの少しでも戦国の世に興味を持つ人であれば、読んでみたくなるだろう。手元にあるのはハードカバータイプ。表にかぶっている衣をはぎ取った中身が気に入っている。”あとがき”はまだ読んでいない。この記事を書いてからにするつもりだ。

ここで、内容については触れる気は毛頭ないが、せっかくなので一読した上での感想を述べさせていただこうか。

フィクションであるわけだが、この頃、安土桃山時代から大阪の陣にかけて、特別な思い入れやロマンを抱いている人には不満も多かろうと正直思った。Laylackは特別と言うほどのものではないが、戦国時代と一括りにされるこの頃は好きだ。何がというわけではないが、贔屓(ひいき)にしている戦国武将もいる。毛利元就、長宗我部元親、北畠具教とか惹かれます。特に有名な上杉や武田などは言うに及ばずである。

そういう部分において、著者である 加藤 廣さんは独自の視点で書かれているわけである。歴史上の事実と結果に加え、豊かな想像によって生み出された”課程”が肝であるために、奇しくも牛一と同じく、こうあって欲しいという理想像を壊されるような感情になってしまうこともあるだろうからだ。また、冒頭で述べた”読みやすい”というのは、様々な描写のうち、内面についての記述が多いからに他ならない気がする。内面、即ち心の内が文字を通して手に取るように理解し得るので、いつしか信定として読んでいたつもりが牛一に、牛一として読んでいた人は又助となっていく自分に気づくのではないか、とふと思ってしまった。つまりは感情移入度が大きい人ほど、又助の立場なるのが早いだろうとも思った(いいすぎだろうか)。”信長”ではなく、”信長公”でもなく”御屋形様”のためにと。

ただし、読みやすい反面、先の展開が読めてしまうのが少し残念な気もした。嫌という感情ではなく、「もっと隠してもらいたい!わかりにくく挑戦的に!」と味付けにほんの少しの注文を出したいわけだ。伏線もいろいろと張られているが、些とわかりやすい、もっといえば、隠されていない罠のような気もする。もっと複雑にしてもいいかなと。

しかし、やりすぎると案外読みにくくなるのが相場と言うもので、売れているということ、つまりは受け入れられているという結果を踏まえては、これが正解だったのだろう。<個人的には>という注釈を付けるなら、もう少し難しく(ちょっと意味合い違うかもしれないが)してもらったら是非もう一度読んでみたい。

Laylack的決着として、”結”に好みとしての不満はあったものの、本としてはおもしろく楽しめた。幼稚とは言わないし、もちろん馬鹿にするわけでもない。うまくは言えないが、少しわかりやすすぎる感があった。すぅっと、文が入っていくのであった。読みやすいというべきか・・・。だからこそ、広い購入層になったのであろうことも容易に想像できる。高齢のようだが次回作に期待したいなと。

今回の”信長の棺”はおもしろかった。好きな時代故に固執する部位あるのは此必定。だからこそ、こんな文章書く人の次なる作品を是非読んでみたいのだ。

労力と時間が無尽蔵ならば、自分なりのかの秘密を探り熟考してみたい・・・。

さぁ、あとがき を読んできますか!

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